過払い金返還請求をするとなにかデメリットはありますか？

過払い金返還請求は、主に平成１９年以前に契約した方が、法律で認められているより高い利息を払っていた場合に、払いすぎた利息を返してもらう手続きです。

過払い金返還請求は、貸してくれた貸金業者（アコムやアイフルなどの消費者金融、オリエントコーポレーション、クレディセゾンといったカード会社）を相手に請求しますが、過払い金を請求する業者に対して既に完済しているか、今も借金やショッピング利用が残っているかによって、デメリットの有無は異なります。

まず、完済している業者に過払い金返還請求をする場合は、ほぼデメリットはないといえます。

過払い金返還請求をした業者からは新たな貸付を受けることができなくなるのが原則ですといわれます。

ただ、既に完済している業者から新たに借入をしなくても、借入したければ別の業者から借入すればよいので、問題にならないといえます。

現在も債務が残っている業者に対する過払い金返還請求をする場合は、大きく２つ気を付けるべきデメリットがあります。

１つは、その業者から新たな貸付や買物利用ができなくなる点です。

たとえば今もオリエントコーポレーションのカードで買い物を続けているときに、オリエントコーポレーションに過払い金返還請求をすると、今後そのカードで買い物することができなくなるのが原則です。

過払い金返還請求をする業者のカードで電話代や保険料を引き落としている場合は、支払方法を変更する必要があるでしょう。

２つ目は、信用情報が傷ついて他の業者からの借入も難しくなるケースがあることです。

たとえばアコムから現在３０万円借入れしていて、過払い金があっても１０万円借金が残る場合、借金を約束どおり払わなかったことにはなるため信用情報が傷つくことになります。

一方、アコムから現在３０万円借入れしていて、過払い金が多くて５０万円過払い金が返ってくることになれば、一時的に信用情報が傷ついたとしても、過払い金が返ることが決まれば信用情報は回復するので、デメリットは小さいです。

このように、完済前の業者に過払い金返還請求をする場合のデメリットの詳細は弁護士におたずねください。